【消費電力の4分の1を占める「エアコン」】
家庭での消費電力量を機器別に見ると、25.2%と実に4分の1を占めるのがエアコンの消費電力になります。
そのため、どのようにエアコンを利用して暮らすかによって、大きくガスエアコンの電気代も節約になり省エネにもつながります。ガスエアコン代を節約するためのテクニックと言うと「設定温度を……」等、実際のガスエアコンの使い方に目が行きがちですが、まずはガスエアコンの使用頻度を減らすことが出来る環境づくりから始めることが肝心です。
【ガスエアコンの使用日数が年数日!? その裏技とは?】
当たり前のことで実に見落とされがちなのが、日当たりと風通し。
日当たりのいい部屋を一つでも持つことで、冬の暖房にかけるエアコン代を節約できます。
また日本は南北に風が吹くところが多いため、南北に窓があり風が抜けるような作りになっている家が理想的です。
家を替えるということは簡単には出来ませんが、南北の風をさえぎるように家具を置いたりしないことでエアコンの使用回数を減らすことは可能です。また日本は南側にリビング北側に玄関という作りの家が多くあるので、玄関を開けて風の道を作ってあげるだけでも、風が通る量がかなり変わってきます。
【風通しをよくすることでエアコンいらずの暮らしにも!】
冷房時のエアコン代を節約するために前述の通り、風通しが良くなるように玄関を含め窓を開け放つ。玄関に関しては賃貸であっても、マジックテープで付けられる玄関用の網戸カーテンというものも市販されていますので、これをつけることによって虫の入りを防ぎ風通しをよくすることができます。
【エアコン代の節約にはフィルター掃除と扇風機の併用が有効 】
では、ここまでやっても、やはり暑さ寒さをしのげずエアコンを使用する場合。
冷房時期でも暖房時期でも、外気の遮断に気をつけることが大切です。
カーテンを床までつく長さにし、エアコンでせっかく冷やしたり温めたりした部屋の温度を逃がさないようにします。
エアコンのフィルター掃除も大切です。
ホコリなどでフィルターが目詰まりしていると、健康にもよくありませんしエアコンの性能が落ちてしまいます。フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kw)と目詰まりしていないエアコンで比較すると年間で電気代が約700円違ってくるという
数値も出ています(省エネルギーセンター調べ)。エアコンの使用頻度にもよりますが月に1〜2回を目安にフィルターの掃除をするようにしましょう。
エアコンと共に使用すると効果があるのが扇風機です。扇風機は電気代が1時間1円以下と家電の中でも比較的消費電力が少ないものです。人間は風が直接身体にあたると体感温度が約2℃違ってくると言われています。エアコンを冷房で使用する時には設定温度を高くし、扇風機との併用をする。また暖房時期は部屋の上部に上ってしまった温かい空気を部屋全体に効率よくまわるように、扇風機を併用しましょう。
このように少し気をつけるだけで、消費電力が高いエアコンも節約することが可能です。
まずは、エアコンを使わないでもいい環境をづくりを心がけ、次の段階で効率よくエアコンを使用する方法を身につけて、省エネを心がけましょう。
【その他】
・直射日光を防ぐことも大切
・打ち水をする
・服装も忘れずに
参考:allabout 家事アドバイザー:矢野 きくの様
まだまだガスを使ったコンロが主流の日本では、ガスコンロや給湯器などで毎日多くのガスを使って暮らしています。それだけに正しい使い方を理解することが、ガス代の節約に大きく影響してきます。